「土曜ストア会」は、やったほうがいいこと、日々実践したいこと。でも後回しになっているもの。それについてあえて時間を決めてみんなで集まってやる時間にしよう!というコンセプトではじめた「ゆる会」 です。
「自分にできること」と「自分にはどうにもできないこと」とを、きちんと見分けよ。
── エピクテトス
2026年4月4日(土)10:00〜11:00、土曜ストア会の第1回をプレ会として開催しました。参加者5名、オンライン(Google Meet)にて。
ストア哲学ってどんなもの? + みんなで「自分メンテナンスワーク」を体験
プレ会ということで、まずストア哲学ってどんなもの?というところからスタート(※この内容はプレ会のみで実施。録画しているので見たい方は土曜ストア会をLINE登録すると閲覧できます)。
2300年前のギリシャで生まれた考え方のエッセンスをざっくり共有して、後半ではメインの「自分メンテナンスワーク(日記を少し工夫したもの)」をみんなで実際にやってみました。
特に、書き出すことで頭が整理される「書く瞑想」としての面白さを体感してもらえた回でした。
ストア哲学ってどんなもの?
※プレ会のみで実施。通常会ではもっと気軽に参加・体験いただけるようこちらの講義は行っておりません。
ストア哲学は約2300年前のギリシャで生まれた考え方です。日本語の「ストイック」の語源でもありますが、もともとの意味は「禁欲的に耐える人」ではなく、「世の中の仕組みを理解して、限りある人生を味わい尽くす知恵を持った人」のこと。
今回は、ストア哲学の5つの柱をざっくり紹介しました。
大事なポイントとして、ストア哲学は宗教でも自己啓発でもスピリチュアルでもないこと。ここはしっかりお伝えしました。
たとえば「自然の法則に従う」という表現。日本語だとエコや自然崇拝をイメージしがちですが、ストア哲学でいう「自然」は「物事が当たり前にそうなる理屈」のこと。もっとシンプルにいうと──
「当たり前のことを、当たり前に受け入れる」例
- 人はいつか死を迎える → だからこそ時間を大切にしよう
- 人間は一人では生きていけない → だから周りの人を大切にしよう
- 天候や災害は自分ではどうしようもない → でも備えることはできる
- 人間は老いていく → 若さにしがみつくより、年齢なりの魅力を磨こう
…こう書いてみると、ごく当たり前のことばかり。でも、この「当たり前」を忘れてしまうから悩みが生まれる、というのがストア哲学の出発点です。
いま再注目されている理由
代表的な人物として、「時間の大切さ」を説いたセネカ、奴隷から哲学者になったエピクテトス、そしてローマ皇帝でありながら毎日日記(書く瞑想)を書いていたマルクス・アウレリウスの3人を紹介しました。
いま経営者やトップアスリートたちが日常に取り入れていることでも知られています。宗教でも自己啓発でもない、日常で使える「考え方のコツ」として注目されているわけですね。
自分メンテナンスワーク
後半はメインの「自分メンテナンスワーク」。いま気になっていることを書き出して、「自分で変えられるもの」と「変えられないもの」に分ける──これだけのシンプルなワークを、みんなで20分間やりました。
主催者のデモでは「睡眠時間が短い」をテーマにやってみました。書き出して分解していくと、最終的に「音のでかい目覚ましを買う」「スマホを寝室から出す」というシンプルなアクションに行き着いたんです。
頭の中ではなんとなくわかっていて「わざわざ書き出すまでもないでしょ」と思うようなことでも、実際に書いてみると新しい発見がある。この「書いてみないとわからない面白さ」があるんです。
「変えられないこと」に無意識にエネルギーを使っていた自分に気づけて、「じゃあ自分にできることは?」がクリアになる。短い時間でできるワークですが、書かないとわからないことって意外と多いんです。頭の中って、思っている以上にごちゃごちゃしているもので。
こういう「書いて整理する時間」って、やったほうがいいとわかっていても日常ではついサボりがち。だからあえて時間を決めて、みんなで集まってやる。それが「土曜ストア会」です。
参加者の声・気づき
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将来のコントロールできないことを考えている度合いが大きかった。それよりもいまやるべきことをやったほうがいいという、当たり前そうな結論だがそれが意外とわかっていない・できていないことに気づいた
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ストア哲学は日本人の価値観や感覚に近いと感じた。仏教との類似点も多く、入りやすいと感じた
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目標設定をしていない自分に気づいた。日々の「まあいいか」という思考が見えた
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深いテーマだとアンコントローラブルな要素ばかりになる。身近なテーマから始めるのがよさそう
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ストア哲学は「応用するもの」ではなく、日々の思考整理そのものがなんだと理解できた
ストア哲学メモ
今回出てきたキーワードを簡単に補足しておきます。
コントロールの二分法
古代ギリシャの哲学者エピクテトスが説いた考え方がベース。「自分で変えられるもの」と「どうしようもないもの」を分けて、変えられるものだけに集中しよう、というシンプルな整理法です。現代の心理療法(認知行動療法)の元になったことでも知られています。
人生は短いのではない。私たちがそれを無駄にしているのだ。
── セネカ『人生の短さについて』
次回予告
- 日時: 〜(毎週土曜10時)
- 場所: Google Meet(URLはLINE公式アカウントから配信)